統計データから読み取れる現象 水産物の消費

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水産物の消費動向

・毎年12月の水産物販売高は他月と比較して突出している。

日本チェーンストア協会の水産物販売額は、2007年以降、毎月の販売高は減少している。 2013年2月を底にようやく、下げ止まっているように感じる。

2006年夏に魚介類と肉類消費が逆転し、その差は拡がっている。

・加齢と共に魚食を好む傾向があるが、40、50歳代の魚介類消費減少が大きい(家計調査年報)

・所得が高い階層ほど魚食を好む傾向があり、高所得者層ほど魚介類消費減少が大きい(家計調査年報)

・魚種別の鮮魚購入の推移(家計調査年報)によると、 90年代から さけ の購入が増加傾向である。

家計調査によると、勤労世帯では魚介類の消費が肉類より少ない。勤労世帯の所得と勤務時間については こちら
家計調査によると、二人以上の世帯の魚介類消費は勤労世帯より多い。
家計支出(食料)を穀類、魚介類、肉類、野菜・海藻、外食に大別したとき、魚介類の減少が最大である。右のグラフは支出額がほぼ最大に近かった1990年を100とした指数を表示したもの。(家計調査(家計収支編)時系列データ(二人以上の世帯)農林漁家世帯を除く)

小売店等の販売高

・水産物販売企業の販売高は飽和しているか、減少傾向である。(各企業の決算公告)

2010年10月5日付けの水産経済新聞によると、寿司全体の市場は4000億円とも5000億円とも言われその9割近くが回転寿司だとされている。

・回転寿司大手3社の売上高は店舗数に比例して増加している。ただし、1店舗当たりの売上げ額は飽和している。(各企業の決算公告)

・持ち帰り寿司2社の売上高は飽和している。(各企業の決算公告から)

水産加工品生産量

水産加工品の生産高は減少傾向である。(水産加工統計調査・品目別水産加工生産量累年統計 を加工)